こういう瞬間のひとつくらいは
感覚の小説。 そして、間隔の小説。 翌日に引っ越しを控えた男性の、隣人との最初で最後の出会いを描いた短編小説。でも、その描き方は、読み手の「感覚」をくすぐるようなもので、読み終えた時に「わあ、なんかすごい」という曖昧ともいえる揺さぶりを感じるのではないでしょうか。とても素敵でした。 ハッピーでもバッドでもない不思議な気持ちになるエンディングはきっとそれが自然の形であり、読み手が感覚的に感じた感動は、多分それぞれが自分の人生において「こういう瞬間のひとつくらいあっていい素敵な出来事」を思い起こすからなのではないかと。 何より、部屋と部屋という間を隔てた距離感、その後のエピソードの距離感、ラストシーンの距離感、それらの微妙な感覚と間隔が、私にとってはもう絶妙で、読後感のドキドキした感じはちょっとしばらく残りそうです。 とても面白かった。
2件・1件
床田さん!レビューありがとうございます!!Twitterでもお礼はさせていただきましたが、こちらでも…✨ 自分でもすごく感覚的に書いた小説なので、読者の方に本当に自分が伝えたいことが伝わっているのか?というのはずっと不安でした。 とこさんのレビューを拝読して、よかった、ちゃんと伝わってた…!と安心いたしました☺️ありがとうございます。 「こういう瞬間のひとつくらいあっていい素敵な出来事」、本当にその通りです。私が伝えたいのはこれです!! 作者本人にこんな出来事は全然ないんですけどね。笑 本当にありがとうございます😊
1件

/1ページ

1件