軍艦を擬人化して、客観的かつ物語風に綴った戦史
 軍艦の名称はワクワク感をくすぐります。子供の頃、戦艦大和や長門、ゼロ戦などのプラモデルを作っては、勇ましい姿にあこがれたものです。それが高じてくると太平洋戦史に興味をもちはじめ、なぜ戦争が起きたのか言及するようになりました。  それは私だけでなく、おそらく、潮崎さんもそうだったのではないでしょうか。  擬人化した視点で海戦史を述べられましたね。この作品では、擬人化した戦艦大和がさまざまな作戦に参加しながら、戦史を綴っていきます。私も戦史には興味があって、いろんな本を読みましたが、知らなかったこともたくさんありました。そういう意味においては、新たな発見があって興味深かったです。  戦艦大和の最期は「静」のシーンで幕を閉じています。しかし、凄惨な戦闘シーンを充分すぎるくらいにイメージできました。  巻末の遊覧船の絵、とても良かったです。作者様の思いがぐっと伝わってきて、眼頭が熱くなりました。あの絵が、全てを象徴しているように感じました。  平和がいちばんですね。  末筆ながら、執筆お疲れ様でした。  ありがとうございました。                   阿賀野たかし      
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阿賀野さん、素敵なレビューをありがとうございました。 私の場合は父親がそういったものが好きだった事もあって、 物心ついた頃にはすでに家の中に軍艦の本がありましたw そしてやはりプラモデルなどを経て、 戦史そのものにも興味を持ったのは、阿賀野さんと同じです。 軍艦の擬人化や、第二次大戦の兵器を美少女キャラが扱う メディア作品は数々ありますが、それらのほとんどが 独自の世界設定の中でオリジナルの敵と戦うのに対し、 本作は実際の戦史を辿るため、次第に悲愴感を纏っていきます。 擬人化の“お遊び感”とこの悲愴感のバランスが、 本作を執筆するうえで腐心したところでしょうか。 巻末の手描きイラストはお
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