Takehiko

哲学的なファンタジィ
読み始めて直ぐに僕らは作者の美しく幻想的な世界にすとんと放りこまれる。 構成の巧みさも勿論だが それはその語彙の豊富さと美しさが大きいのだろうと思う。 この魔法にかかったような場所で 一途に相手を信じて想う事の ほろ苦さとそれに勝る歓びを体験するのだ。 お仕着せがましくなく、どこまでも暖かく切なく 物語は幕を閉じる。 いや、これから始まるのかもしれない。 ほっと溜息をつき瞑目して、しばらく想いをはせる。 そんな素敵なファンタジィでした。
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