Sassy

スノードームのような
残酷と悲劇が、考え抜かれた端正な言葉で紡がれています。 きれいだからこそ、残酷さが際立つ気がします。 残酷さがガラスの中に閉じ込められて、外側から眺めているような感覚になりました。 悲劇すらも余興のように言う人々を、更に外側から見ているような……。 スノードームをひっくり返すと、きれいな空間が揺れて雪が落ちてきますよね。 もしかしたら自分も、日々の誰かの悲劇の物語を、ガラス越しの余興のような感覚で眺めてはいないかと、自分の偽善もまた、突き付けられたように感じました。 わたしにとっては、そういう、結晶化されたような悲劇の物語でした。 ラストの余韻も素晴らしく、最後のページを読み終えてから途中のイラストを思い返すと、更に悲しみが込み上げてくるようでした。
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レビュー、ありがとうございます。 すごく文学的なレビューで、恐れ入ります。 Sassyさんのさくひんに漂う、冷たくて優しい空気感にちょっとだけ近いかもしれません。 オスカー・ワイルドやアンデルセンのような救われない冷たさではない結末に持っていけてよかったと思います。 スノードームを外から眺める・・・なるほど。 ひとつ短編が書けそうですね! これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。
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スノードームはきれいだけれど、もし中に住人がいたら、ひっくり返されたり揺らされたり、たまらないなぁとか。でもその悲劇ですら、きれいだと思って読む自分がいる、とか。 そんなことを感じながら読ませていただきました。 こちらこそ、この作品を読ませていただけて良かったです✨ありがとうございます。
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