どうかレビューを読まずに本編を読み始めてほしい。
じゃあレビュー書くなよと言われそうですが、できる限りネタバレをせずに頑張ってみますので…是非皆さまに私と同じ衝撃を味わってほしいのです。 私はホラーが好きです。読むのも大好きだし、自分でも書きます。エブリスタでもそれなりに読んだり書いたりしてきました。その中でも、この作品は断トツで【怖い】と感じました。 恐怖の質が他のホラー作品たちとは全然違います。「こんな形の恐怖があるんだ」と感じさせてくれたのは、今のところこの作品だけです。たぶんこれからも。 「ドメスティックスリラー」のタグを見て、「は~んなるほど~?きっと隣人がモンスターだったり姑がいびってきたりするんでしょお~?」と思っていた私をお赦しください。。全然違うので。本当に。 序盤、もっとも恐ろしいのは、【具体的に何が怖いのかわからないのにとにかく怖い】と感じること。これはひとえに作者さまの卓越した筆力と視点の鋭さ、何よりも構成力によるものです。脱帽しすぎて頭皮ごとどっか行ったわ。 本作は「悪意の三部作」と題されたシリーズの1作目になります。3つの作品に繋がりはないので、どれから読み始めても大丈夫ですが、やはり公開順に本作から読み進めることをおすすめします。 3作品それぞれにテーマがありますが、それは受け取り手によって変わって来るかもしれないので、あえて私がここで明文化することはしません。ただ、「そうだ。きっと悪意とはそういうものだ」と感じたとだけ言っておきます。 考察が止まらなかったのも本作の魅力。 毎日の更新を追い掛けながら、同じタイミングで読んでおられる他の読者さまの考察ページコメントも大変面白く拝見していました。エブリスタならではのみんなで一緒に読んでいるような大考察大会。こんなに面白い読書体験はなかなかできるものではないと思います。 にもかかわらず、見事に作者さまに振り回されてしまった…ちくしょう… ネタバレを回避しようとしたために抽象的なレビューとなってしまいました。どうか、レビューとか見なくていいので先に本編をご覧ください。 主人公と一緒に空恐ろしい夫婦生活を楽しみましょう。 作者さま、改めまして大変面白い作品をありがとうございました。そろそろアマチュアのふりをするのをやめませんか?←
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