加藤みゆき

すべてが絵画をみているような……
白昼夢と現実が交差し、自分がどこに立っているのかわからなくなるようなお話でした。 わかりにくいかもしれませんが、ただただすごいと思いました。 美術館に出かけて、名前も知らない初めて見る絵に感動し、その前から動けなくなる感じです。 読み手の想像力をいたく刺激するお話です。 謎解きも解答もありません。ただ続くのは主人公の歩く道だけで。 これからどうなっていくのかは、主人公の腕に残された時計だけが見ていくのかなぁと思うと、私もその腕時計になって一緒に時を刻みたいような気持ちになりました。 ヘタな感想文ですが、淡い霧の中で夢を見たみたいな体験をさせてもらいました。
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「廃墟の夏」にレビューをありがとうございます。 白昼夢ならぬ白夏夢のように書いた小説です。 僕の心はまだあの廃墟の中に住んでいるのかもしれません。 幼少期に現存していたヘルマン邸という廃墟。 そこで遊んだのか、それとも見ていただけだったのか? 更には目にしたこともなかったのか。 人の記憶はあやふやな面があります。 あやふやな記憶を小説にし、更に読者が読むと更にあやふやになるものですが、それが幻想小説ではないかとも思います。 小原ききょう
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