velKa9

引継ぎ、引き継がれるホラー
精神病棟で起こる短編連作。 本著は、定型などではない様々な狂気、恐怖を、精神疾患の患者らを慰問するトマゾ修道士の日誌という形で読むことが出来ます。 トマゾ修道士が目撃し、体験した内容……それは次第に。 このお話に救いはありません。 人間は常軌を逸した狂気の前には、ただ震えて恐怖するしかないということをこれでもかと示した挙句、物語は不親切に不条理に唐突に終わりを告げます。 そして、冒頭でも語られる三人目ペテロ修道士に役目が引き継がれる。 つまり読者は曰く付きの精神病棟に赴任するペテロ修道士の恐怖を追体験させる趣向なのでしょう。 もし、あなたがソレに気付けなければ、前任者たちと同じ運命を辿るかもしれない。この引き継いだ恐怖をしっかりご堪能ください。 ちなみに。 各エピソードには本作の背後にある〝何か〟を仄めかすような記述があります。それは何らかの真相を導き出すヒントかもしれないし、ただの思わせぶりなブラフなだけかもしれない。ただ、それを丹念に拾い出し検証することが読者の使命かとも思えるのですが、★を送った読者にはさらなるヒントが与えられるとだけ、申し添えておきます。
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Vel.Ka9さま、この度は拙作をご高覧いただき、このような素晴らしいレビューをお寄せくださりありがとうございます。 作者自身の至らなさ、信頼できない語り部による理不尽さなど読みにくい点もあったかとは存じますが、すこしでもお楽しみいただけていたのならこんなに嬉しいことはありません。 そして、レビューなのにすごくかっこいい…! ぞわぞわ不穏な気持ちにさせられるご紹介に、拙作ながらワクワクしてしまいました…!さすがご自身もホラーを書かれる作家さまです。 ぜひ、後に続く読者の方々にも、この不可解で理不尽な狂気の探索に心して挑んでいただきたいなと思いました。 お読みいただいている最中も何度もSNS
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返信ありがとうございます。 一点だけ補足させて下さい。 読み難いということは全くありませんでした。 語り部については物語の性質上、仕方が無いと思っています。 ただ、考察を進めて少しでも真相に迫りたい派としては、この内容信じていいの!?ダメなの?とヤキモキしてしまったのは事実で、その辺りの想いが漏れ出ただけとご理解いただけると有難いです。 あと、興奮のあまりSNSでのネタバレ失礼しました。 全て削除致しましたのでご安心ください。
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