みさわみかさ

『iqqo ⇆ zozo(イッコ・ソソ)』  81「嵐の夜中に 2」を投稿 コロナ解決のため、オタクの人たちが バブルへ行くタイムトラベルものです。 ―――― 「沖縄には仕事で?」  話の水を向ける。  男はポロシャツ、チノパンというラフな格好だが、観光客の身なりには感じられなかった。  行動もひとりのようだが、沖縄なまりは皆無。いや、むしろ――  案の定、彼は、ええまあ、とあいまいに答えた。 「東京からですよね?」  ですか、ではなく断定の口調に、男がやっと感情らしきものをのぞかせた。「はい」  その色をよりはっきりと引き出しにかかる。「ご出身は北海道?」 「ええ、そうです。そちらも道内から?」  いいえ、私は館山です、と笑い流した。  本人も気がついていないようなわずかなイントネーションからつけたアタリは|正解《あたり》。  だが、言葉で見抜いたことも見抜かれたようだ。  仕事《しょうばい》のように占い仕立てで本性に迫っても通用しないタイプとみえる。  予想どおり、いや、想像以上に手ごわいか。 https://estar.jp/novels/25639201/viewer?page=81 ―――― オタク時間旅行inバブルの決定版『iqqo ⇆ zozo(イッコ・ソソ)』の物語はそろそろ本格始動。 伏線はりまくり、難易度SSSSSの激ムズ暗号をはじめ、謎解き要素が盛りだくさん。 乗るしかない、このビッグウエーブに……! https://estar.jp/novels/25639201/viewer
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