痛みが見えるような切なさも
 毎年六月、来瀬川に現れる蛍を見に人々が集まる「ホタルの夜会」。主人公とヒロイン明里は、この小さい町で来年も再来年も同じようにホタルを見れると信じていました。  この物語は、そんな彼らに唐突に訪れた別離と、その後の生き方に痛いほど寄り添い長い空白の後にやはり唐突に訪れた再会の様子と、その事実と真実に彼らがどう向き合うか、を至極感情的に描いたヒューマンドラマ作品です。  色々な場面のギリギリだった様子は痛みが見えるような切なさで、読みながら二人の幸せを無意識に願ってしまっていました。  ラストシーンも好き。ネタバレ防止で敢えてここでは触れませんが、それも含め名作だと思う。たくさん読まれて欲しい作品です。  
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トコダトコさん、とっても素敵なレビューありがとうございます! 生きる痛みや切なさが伝わったようでとても嬉しいです。ラストはどこまで書くか悩んだのですが、あのシーンでよかったのだなと思えました。 また機会があればよろしくお願いします♪

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