リクタシン

幼くて稚拙で、でも純粋な恋愛感情だと思いました
少し長くなるかとは思いますが、感想を書きます。 まず、私は他サイト(どこだったかは覚えていません)で本作「爆破予告はキューピッド」(の原形?)を読んだことがあります。 布原さんが他サイトでも掲載されているらしい・・方だったので何気なくネットで探してみるとヒットしたので拝読しましたが、今回のものよりだいぶ短かった気がします。 都合、二度拝読した(あくまで個人的な)印象としては、爆破予告から始まる衝撃的な冒頭よりも、主人公の純粋な、・・・私の乏しい語彙の中から言えば素朴な恋愛感情がとても印象に残りました。 私の知っている小説(特に恋愛モノ)は登場人物の外観から人物像を埋めるパターンが多いのです、とても。言葉を選ばずに言えば、見た目がタイプだとかイケメンだ、スタイルが・・・と言ったところから人は恋に落ちやすいし手っとり早く読者を引きつけやすいのかな・・・と思ったりしています。 ところが、小林君は「背が高いわけでもない」「普通の地味な男子」で「陰キャ」と陰口をたたかれるタイプ。そんな彼に好感を持つ理由は、同じ楽器を担当する自分が知っている彼の明るくひょうきんな一面。 もの凄くわかりやすく記号的なキャラ設定ではないけれど、ビジュアルから表現していくキャラではないけれど、主人公の内面から見た描写で小林君に対する感情が伝わってきて、幼くて稚拙だけど非常に純粋な少年少女の恋愛を想起させてくれる内容だと思いました。 それだけに佳境で牧野がストレートに告白した時のインパクトが強くて(うわっ!言った!しかもド直球!)いい意味で裏切られました。 ラスト、「小林君が牧野を共犯として巻き込む」ことの是非・・・微妙ですが、私はこの終わり方が好きです。(「俺一人で行くよ」というキャラでもない気が・・) 最後の舞台に立てなくてもいいじゃないか。二人だけで文化祭を抜け出してしまうけど、「大切なものは手に入ったから」という締めくくりにすごく青春感があって、「女の子を巻き込んじゃう小林ってどうよ?」という疑問がすごく些細なことに思えてくるのです。(たしかにそりゃそうかもしれんけど、細かいことはもういいじゃない・・みたいな(笑)) ラストシーンは本当に爽やかで青春を感じさせてくれる物語だと、私は感じました。 お疲れ様でした。 楽しかったです、ありがとうございました。
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リクタさん、こまやかな感想をありがとうございます(^^)/ わっカクヨムに掲載していた初稿を読んでもらっていたんですね! エブリスタより少し前に登録したアカウントで、初期の頃はプロフィールにアドレスを載せていたので、それを辿ってもらったのかもしれないですね。 いずれにせよ、なかなか難のある作品を二度も読んでいただき、恐れ入ります。 結果的にミステリーみたいになってしまいましたが、本作でもともと書きたかったのは恋愛と部活に心揺れる主人公の姿だったので、そちらが印象に残ったと言ってもらえて嬉しいです(>_<) 駆け引きもできず、告白も直球な主人公は、中学生にしてもぎりぎり通用するかし
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いやいや、私の場合は「とりあえず見た目にパンチ効いたキャラにしとかないと、私の小説の登場人物を読者が覚えてくれないだろう」という自信のなさからビジュアル先行になってます^_^ ドラムはちょっとでも叩けるだけで凄いですよ。やろうとすら思った事がない💦
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