圧倒的な悲劇が教えてくれる
後ほどレビューさせていただく、とペコメを残してから、時間が空いてしまった。忘れていたわけではない。言葉を探していた。自分を貫いた衝撃波を表現するに最適な言葉を探して、ついぞ見つからなかった。 だから、ここから先は、レビューと言うより独白だ。 この作品を勧めるかどうか、迷うところがある。作品自体はとても素晴らしい。 だが、はっきり言って読後はスカッとしない。読んでいる最中も、元気を引っ張り出してもらえるどころか、人によっては滅入ることもあるかもしれない。この作品が、人間の深淵、表に出てこない、でもおそらく誰もが深い部分に持っている、なんともどろどろとした、膿のようなものを描いているからだ。 ただ、ラストの一行を読んだ瞬間。全身に衝撃が走った。太ももに鳥肌が立った。そんな事は初めてだった。 人生とは決して割り切れない事を、私達は知っている。 それでも歩いていかねばならない中で、大切にするべきものを、この作品は教えてくれるのではないだろうか。圧倒的な悲劇で。
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心に響くレビューをありがとうございます。 人生の割り切れなさや叫びだしたいほどの理不尽さ、若さゆえの焦燥、そんなものを描いてみたいと思いました。思ったよりも難しくて書き終わった今でもこれでよかったのかなという気持ちがあります。でも、今のわたしにできる精一杯で書きました。 少しでもそんな思いが伝わったのであればとても嬉しいです。 ありがとうございました!
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