推定精度の高い歴史小説
 明治初期。幕末の端残りで北へ敗走する新撰組にあって、その途上占拠した会津で負傷した脚の療養中の副長・土方歳三を、斎藤一が見舞いに来た場面を、時代背景や情景に至るまで推定精度高く描写し書き上げた時代小説。  非常に短い作品ですが、歴史ファンの多いこの時代の表舞台とはいえない場面を切り取るセンスと、冒頭と締部の工夫ある構成にグッときましま。  史実や創作で語られる二人の風体や性格から想像してしまうその瞬間の会話劇は、各々の迎えるであろう最後を見据えその時間を慈しんでいるようでもあり、とても切なかったです。  とても素敵な短編小説でした。
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トコさん!「思慕」に続き、こちらにまで素晴らしいレビューを……ありがとうございます!😭✨ あらすじとはこう書けばいいんだと、お手本のような紹介文を頂いてしまいました!高い推定精度……時代物を書いたなら誰もが飛び上がって喜ぶお言葉ではないでしょうか😢 トコさんが深く鋭く、それでいて思いやりを込めて物語を読み解かれるお方だからこそ……男ふたりのこんな淡々としたやりとりにも、最期の時への慈しみ、そして切なさを見出してくださったのだと思います。 短いお話なのに、こんなにたくさん褒めて頂いて本当に嬉しいです😭✨ 心の底から申し上げたいです。トコさん、ありがとうございます!!
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