エブリン

泡沫は、哀しくて美しい家族の愛の物語····。
泡沫は、桜沢菜奈さんの今までの作品とは、明らかに一線を画す作品です。 菜奈さんのこれまでの作品の特徴は、「軽妙洒脱」まさにこの一語に尽きると思います。 君ロマも、あやまちも、marbleも、これただも、その他の菜奈さんの作品は総てお洒落でスタイリッシュな文体で描かれています。札幌という街だからこそ生まれた小粋でカッコイイ恋物語ばかりです。 しかし、今作の泡沫はあえて彼女の持ち味を封印しています。そう、軽妙じゃなく鬱々と重い展開です。家族の避けられない闇の感情やタブーがかきむしられるような表現で書かれた文章は、エブリスタで連載するには…かなりの覚悟が必要だったはず! わたしはそんな菜奈さんの今作にのっけから、惹き込まれてしまいました。彼女の書き手としての振り幅は本当に凄いです。菜奈さんの本気が伝わって来ます! 貴介と茉以子がそれぞれ背負う家族の負の絆。切っても切れない家族の負の絆が貴介と茉以子を翻弄していく·····。 まだまだ、物語は承の後半ですが·····。 貴介と茉以子にこれから先どんなに辛いことが待ってい ようとも、最後には2人が心から愛し支え合う夫婦になって欲しいと願うばかりです。 泡沫は·····菜奈さんにとっての運命の作品ですね! 長編作ということですが、どうかご無事で書ききってください。
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京都エブリイウーマンさま* とっても素敵な、そして、これまでの作品を包括するようなレビューをいただきとっても嬉しいです。ありがとうございます! 「軽妙洒脱」と表現していただけることを前々からとても嬉しく感じておりました。自分ではそのように感じたことがありませんでしたので、読者さまにそのように読んでいただけることが嬉しくて…☺️ 小粋、お洒落など、勿体ないほどのお褒めの言葉もありがとうございます。 契約結婚の話ではあるのですが、もうひとつ重要な柱として「家族の形」というものを掲げています。そちらについても言及いただけたことに感動しています。 茉以子と貴介のふたりの愛物語だけでは留まらない、歪で
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