『泥棒猫』というタイトルから、何を想像しましたか?
物語を開いた1ページ目から引き込まれる、まさかの『猫』の一人称視点。 いや、猫の目から見える世界を利用した三人称視点とも呼べます。あくまでも主軸は『旦那』と『若紫』にある。 実はただの猫ではなく何百年も生きている化け猫なのですが、語り口調は生まれた時代を反映するように気風が良い。まるで日本の伝統芸能、講談を聞いているみたいです。その語りにどんどん引き込まれて、面白い! 物語に無駄な蛇足、邪魔な設定がないのでとにかく読みやすい。 そしてたった10ページしかないのに、いわゆる『行間』に想いを馳せるというか……あえて深く詳細に書かれていない部分の物語までイメージさせられます。 そうそう、私がタイトルから想像したのは、1ページ目から登場した『猫』そのものでした。お魚くわえた感じで、何かを泥棒した猫がキッカケとなって物語が始まる? なんて。 しかし実際の『泥棒ねこ』は――。 ついでに、時代を越えるほど長生きする猫が昔語りをしているお陰で、昔の日本ならではの表現も分かりやすく現代風に言い換えてくれるのが楽しい。 『笠木』って出てきてなんだろう? と思ったら、そのすぐあと『ベランダみたいなもん』と言い直してくれました(笑) こういう部分もお話の没入感を損なわないから、上手いなあと思いました。
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卯月先生ありがとうございます(≧▽≦) 今回時代物を書くにあたって、自分でも「これって、あの時代だと何て呼ぶんだろう?」「幾らくらい?」とわからない部分が色々あって、だとしたら読んでくださる方にどうしたら通じるだろう?と考えた末に、化け猫さんにご登場いただいたんです😄 そしてせっかく猫さんの一人称なら、江戸っ子っぽい気風のいい語りで盛り上げてもらおうと狙ってみました♥ 感想コメントをいただけるとは思っていなかったので驚きましたΣ(゚Д゚) 本当に嬉しい!! ありがとうございます!!ヽ(=´▽`=)ノ
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かなり遅れての感想ですが(笑) 明日で『猫』の妄想コンテストも締め切りだ~と思い改めて読み返したところ、感想が溢れてしまいました。
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