泥棒猫

【妄想コンテスト裏会場「猫」にて奨励賞をいただきました】 二百年生きた化け猫が語る、一人の男と寝子の話

如月六花

10分 (5,410文字)

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あらすじ

或る冬の夜、二百年以上生きた化け猫のミケは江戸の昔に飼い主だった一人の男を思い出す。 直参旗本の次男坊、三ツ木慎之介は絵描きの好きな道楽者。 偶々知り合った金猫の遊女、若紫。 二人の出逢いは一つの悲劇

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目次 1エピソード

感想・レビュー 2

豊富な語彙

猫が泥棒猫の話をする、という発想に度肝を抜かれました。彼女が化け猫であることにより、古風な口調でも違和感がありませんし「わらわ」と書いてアタシと読む、というのもとても素敵です。出囃子や三味線の音が今に
ネタバレあり
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『泥棒猫』というタイトルから、何を想像しましたか?

物語を開いた1ページ目から引き込まれる、まさかの『猫』の一人称視点。 いや、猫の目から見える世界を利用した三人称視点とも呼べます。あくまでも主軸は『旦那』と『若紫』にある。 実はただの猫ではなく何百
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