雪乃六花

【5】 P37「気がつくと雄二は走ることを辞め」 「十日だとゆうことに」 辞め→誤字 ゆうことに→誤字 P38「その光り『で 多』くの人々に勇気と希望を与え続けた太陽」 ↓ 何故か半角空白が。 与え続ける→朝ですし、進行形の方がしっくりくるかと P45「母の目に、陽炎が燃えていた。」 ↓ 比喩なのでしょうが、陽炎→湯気みたいなのが燃えるというのは想像しにくいです。 P46「その『浅ましさ』のゆえに、軽蔑することは出来なかった。」 ↓ 浅ましいと書くと悪口に聞こえてしまうので、健気とか尊敬とか、母の愛を感じたとか、褒めるような言葉の方が似合いそうです。 全体を通して思ったのは、「が、」で地の文が始まるのが多い事と、所々に不要な読点がある事ですね。 あと、漢字のアンバランスさです。 難しい漢字や難しい単語が、作中でかなりの割合で使われています。しかし、逆に漢字で書いても分かる中学生レベルの漢字が平仮名。 堅苦しい感じを無くす為かもしれませんが、これほどまでに難しい単語を使っているなら、あえて漢字で書いた方が統一感があるかと。 それか、難しい単語を一般的な単語を使い表現するなど。 書き手として思った事は、語彙力が本当に凄いと思いました。比喩もなんでそんな出てくるのだろうと羨ましく思います。 ただ、読者としては、本をよく読む人なら分かる言葉でも、普通の人には全部伝わらないだろうなと思いました。 難しい言葉の方が格好いいし楽なのは分かりますが、読者目線に立てば、日常生活で使う言葉を利用し伝える方が良いのではないかと思います。 比喩に関しては、少々疲れます……。比喩は比喩ですから、直接的な言葉ではないです。噛み砕いたり、遠回しだったりがずっと続くと頭が疲れます。 それこそ、これだけの語彙力や比喩のバリエーションがあるなら、目立たせたい部分だけをガッツリ比喩し、後は普通にした方がインパクトがあるかと。 メリハリにもなりますし。

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