「呪恋の桜」 https://estar.jp/novels/25897679 2021年11月の某公募で最終候補に残りながらも、恐らくは「暗い」「重い」「救いが無い」の三闇が揃っているために通らなかった作品です。 三万文字という中途半端な文字数かつ三闇ゆえに、出し直すべき公募も見当たりませんでしたので、この場にて謹んでリリースさせて頂きます。 3月28日より4月18日まで、毎日7時と22時の2回更新(全43回)です、よろしくお願い致します。 この三闇が揃う話はおおよそ賞には通り難く、選者曰く「そんな話ばかり送られてくるから」だそうです。 三闇は、面白く無いわけでも無いし、書くにも読むにも好きな人は好きなのですが、受賞作品は選者側の看板にもなるわけですから、世間が暗い時に暗い話は看板として望ましくない、ということでもあるのでしょう。 本作は、極度の人見知り女子中学生が、入学初日に起きた事件により自分の世界に閉じ籠もり続けることを選び、中学三年の秋、偶然見付けた「この桜の下で愛を告白すると、それを断った相手は呪いによって命を落とす」と言われる呪いの桜の下、偶然現れた、入学初日の事件の発端であるクラスメイトの男子を呪い殺そうと、偽りの告白をする、という所から始まります。 かの名作漫画「君に届け」の黒沼さんと風早君をモデルにした、はずなのですが、 「登場人物が幸せに満ちるシーンを書きながら、『でもどうせこの人、後で最悪の結末を迎えるんだよな、でもだからこそこの幸せは本当に本物で最高じゃないと面白くないよな』なんて全力でそのキャラをいったん幸せにするわけで、物書きなどほぼ悪魔です(笑」 などいう当時のメモも発見されましたので、まぁ、そういうお話です(笑 ただし、三闇を抱えている分、文体や描写は美しさを重視しております。 桜咲くこの時候に、美しく残酷な灰色に輝く桜の物語をお楽しみ頂ければと存じます。 それから実は、最終に残ったのは、本作とセットで出した作品も込みで、ということらしいのですよね。 この三闇作品の後に「『呪い』をテーマとした千文字の綴り」なる、ここのつぶやきエッセイみたいなのをそっと差し込んだのですよ(笑 このギャップはあざといです、おかげで狙い通りに目を引きました(笑 こちらも本作完結時に公開させて頂きますのでよろしくお願い致します◆
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