鷹取 はるな

ギムレットには早すぎた‼
(以下、P69~75までを読んでの感想となります) いきなり某ハードボイルド小説の名セリフのパクリみたいなタイトルで、失礼を致します。 今回私が読まさせて頂いたのは、深沢と柏木との紆余曲折あった恋の集大成の箇所でした。 実に息を飲み、手に汗握る正念場でした。 舞台は二人がめぐり逢い、出逢った想い出の場所です。 先にたどり着いていた柏木と同じくらい、――いや、それ以上に読み進めていいた私の方が緊張していたと思います。 この舞台にはもう一人、月下氷人とも言える二人の縁結びの人物がいます。 その人物の仕事がもう、完璧(パーフェクト)でした。 その鮮やかな手さばきは、是非とも本文中で存分に堪能して頂きたいです。 実に後を引きます。 結論から言いますと、やっぱり深沢はいい男です‼ 普段は、がさつで無神経で空気を読まない言動ばかりをしていますが、それらが全て『フリ』なのではないかと思えるくらいのかっこよさです。 そして、相も変わらず最後の最後まで柏木は柏木のままです。 グルグル迷走しっ放しです。 必死になって回し車の中で走り続けているハムスターの様です。 とてもいじらしく、とても可愛らしいのです――。 でも、それが彼、柏木大和だからいいんです! そう深沢の気持ちに、いっそ深沢本人になったつもりで大きくうなずいてしまいました。 P72からのラストまでのEP.15は作品名がそのまま冠されている、まさにメインの箇所です。 余韻に浸りながら、――それこそギムレットを飲んでいるが如き静かな酩酊感に漂って読んでいたら最後の4行、そこに至ってすっかりほろ酔いから醒めました! 深沢、やっぱりおまえはやる時はやる男だな‼ もはや、どこの立ち位置でだか分からないままに叫んでしまいました。 この感想のタイトルへと掲げた言葉は、その時の私の気持ちそのままです。 ――本作品にも登場する『カクテル言葉』に関係しています。
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とても素敵なレビューありがとうございます!( ;∀;) 詳しくはメンションでm(__)m
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そう言って頂けてうれしいです! わざわざありがとうございます<(_ _)>
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