喰ウ寝ル

濃厚なSF作品
こんなにも短いお話にもかかわらず、ディテールの細かいSF作品でかなり読み応えのあるものでした。 正直、初めの方は難解でなかなか理解するのも容易ではありませんでしたが、中盤辺りから彼らの行動の意味もわかってきて、その動きにのめり込んでいきました。 確かに、多重世界があるとしたら活用されない世界に生きる者は自分が知らぬ間に消滅していて、生きていた証さえも消えていると考えると切ないしやるせないとも思えます。 ただ、彼の行動も決して悪だとも言えず、彼女もまたその責任を負うほどの大罪を犯したとも思えませんでした。それぞれに正義があり、それぞれの考えに正当性がある。 ありがちなSF世界では表面上しか描かれませんが、この話のように必ず裏側もあるはず。 その部分を映し出したこの作品は他のSFとは一線を画しているように感じました。 ラストに描かれたトロッコ問題。 彼らを生み出したこと自体が悪のようにも思えて、悲しくも苦しくもなりました。 とても面白いお話でした。
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喰ウ寝ルさんへ お早うございます。 読んで頂き、感想やコメント等を有り難うございます。 ほぼ一年ぶりに書きましたけど、誤って削除したのは良い思い出です。笑 ネタ元が朱色が印象的な雑誌の五月号でして、原子時計が凄いな~と思った所から色々とこね繰り回しました。 余り書けなくなってから、つい妄想コンテストの上限いっぱいにどれだけ情報を詰め込めるだろうかと個人的に遊んでいる為、設定がおかしな事になってしまったかと思います。 トロッコ問題は考える程に、正しいってなんだろう? となりますよね。付け加える条件次第でも悩まされますし。 それから、鹿瀬はユイを打ち間違えての誤字ですね。報告有り難うご
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一年ぶりとは思えないほど濃厚なお話でした。科学には疎い自分ですので中々理解が及ばなくて知識不足に辟易してしまいました。もう少し勉強します。 でも、後半からの物語は本当に映画を見ているようにストーリーが進んでいき、ハラハラとしました。 また次作も楽しみにお待ちしております。 鹿瀬のコメントは消しておきました。
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