あーる

共感が胸を占める、不器用なふたりの遠まわりな恋物語。
ひとが誰でも持ち得る感情が丁寧に、繊細に描かれ、主人公やその相手、家族の思い、気持ちの移ろいがしんみりじんわり伝わってくる。登場人物たちの抱く葛藤、迷いや悩み。それぞれがまるで自分のことのように感じられ、共感にキュッと胸が鳴るお話でした。 幼なじみで親友のふたり。だからこそ、『恋』という感情を交わすことは簡単ではなく、気持ちを知ってもすんなりとは進めないし、躱せない。お互いに大切で必要な相手と分かっていても遠回りせずにいられない、そんな環境や個々の質にもどかしさを抱き、なんて不器用なふたりなのだろうと何度も唇をかみしめます。 人生の紆余曲折を経験し、余計な感情がそがれやっとお互いの胸の内をゆっくりと伝えあえた土手のシーン。まもなく朝が来る時間独特の澄んだ空気感がこれまでの想い出来事を包み込み、昇る朝陽がこれからのふたりをあたたかく見守ってくれるようで、とてもすっきりとした気持ちに包まれながら読み終えました。 彼らの身の回りに起こることは、誰しも経験し得ることで。その時に抱くであろう気持ちも想像ができる。その描写がとても繊細で胸に迫り他人事ではなく、きっとすぐ隣りにこんな恋をしてる人たちがいる。そう感じられるリアルな世界観が魅力的なお話でした!! (番外編の大智君視点のお話もドキドキ読んでいます!)
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あーるさん!最後まで読んでくださり、また、とても嬉しい感想をありがとうございます!✨ペコメも毎日励みになっています(*^^*) 番外編も読んでくださり、嬉しいです! 本当にありがとうございました✨
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