絃月おと

左手であることの意味
左手を借りる……最初は不気味でしたが、「左手」であることの意味を知ったとき、それはあたたかく愛しいものへと変わりました。 その後はページをめくるごとに愛しさが増し、柔らかな陽だまりのような余韻を残して消えていく……本当に幸せな夢でした。 貸出期間が終わり、夢が覚めてからも素敵です。 夢の余韻に浸りながら、ゲーテの『若きウェルテルの悩み』に書かれている「ぼくたちをよろこばすものが幻影だとしても、それでいっこうかまわないではないか」という言葉を思い出しました。 無限さんの作品は、主人公に深く感情移入できるので、本当に幸せな夢を見せてもらったなあという感覚です。 読了後、無意識に自分の左手の爪を眺めていました。 ピンクのネイルをするときは、この作品を思い出して優しい気持ちになるんだろうな、なんて思っちゃうくらい、この作品に心をもっていかれました。 幸せな夢を、ありがとうございました。
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絃月おとさま 丁寧なコメントをありがとうございます。 この物語を「幸せな夢」と表現していただけること、伝えたいことが伝わっているようで嬉しく思います。 ゲーテは触れたことがなく、昔人からおすすめしてもらったことがあるので、とても興味を持ちました。読んでみよう…… こちらこそ素敵なコメントをありがとうございました!
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