達也

より鮮明になる天才たちの輪郭
読了しました。まずはこの大長編の完結、お疲れ様でした。警察社会を舞台としたハードボイルド小説としての側面、野球を題材としたスポーツ小説としての側面、父娘の心のすれ違いと重なり合いを描写しきったヒューマン小説としての側面、すべてに真っ向から向き合い、見事に昇華させたt@keさんの筆力に心から敬意を表します。本当に凄い。 下村貴史という一人の凡人の眼を通し、大沢や水野、西崎たち南洋大の天才たちの姿がより鮮明に見えるようになりました。多感な時期に天才たちと触れ合い、自分の実力不足を思い知り、夢に一区切りをつける。僕にも覚えがあります。下村貴史は自分に近い存在に感じました。それぞれ違う道に進んでも彼らの友情は変わっていないのがよく伝わってきて、より一層大沢たちの事を好きになりました。今後がますます楽しみです。またしろくまドームに連れていってください。声が嗄れるまで彼らに声援を送りたいと思います。スタンドに下村貴史、優深父娘の姿を捜してみます。ヒロさんもどこかに居たら良いなぁ。良いものを読ませて頂きました。ありがとうございました。
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ありがとうございます。 「真っ向から向き合い」 そう言って頂けて感無量です。 さあ、これからです。 忠勝の生き様を感じて「あぶさんと呼ばれた男 2nd」執筆のエネルギーとさせていただきます。 これはジョークでも何でもなく、、、三傑が英雄と呼ばれるまでを描くのは、描く方も読む方も盛り上がりますが、このあとを描く方は大変ですよね。 同列で語られるのは、心外でしょうが、わたし的には大沢たち4人を描くのも然りで、だからこそこれから描かれる忠勝をしっかりと肌で感じて、大沢たちのエネルギーに ……と図々しくも企んでいるのです。 何よりも「負ける側のドラマ」や肚の腐った参謀(個人的にはファン^^;)の今後
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