昭島瑛子

運命の恋人は「本当の自分」を見抜いてくれる存在
※BLリテラシーのない人間の感想です。ご容赦ください。 私は本作品の他サイト版を先に読みました。 その際ぼんやりと抱いた感想は「リジナルドだってルシファスを(ほぼ執着とはいえ)愛しているのに報われないな」でした。 しかし、エブリスタ版を読んで(細部に違いはあるものの本筋は変わらないので、要するに二周目で)その感想は変わりました。 (二周しないと理解できていないのがBLリテラシーの無さです) アスターもリジナルドも、少年たちを大人の慰み物にする施設という劣悪な環境で育ちました。幼いのに殺人を犯してしまうリジナルドにはルシファスへの思慕があったものの、自分の強さを誇示するために残虐さを強めてしまいます。 一方同じ劣悪な環境で育ちながら、アスターは賛美歌で少年たちの心を慰める存在です。暴力による強さではなく心の本質の純度とも呼ぶべき強さを持っています。 そんなアスターはルシファスにとって「本当の自分」を見抜いてくれる存在です。 リジナルドには悪の化身のように見えているルシファスの弱さや優しさをアスターは見抜いています。ルシファスに必要なのは暴力的な強さで愛するリジナルドではなく、悪の仮面の下の本質に気づくアスターです。 愛とはどれほど強く相手を思っているかではなく、相手に何を与えられるかなのではないかと考えさせられました。 (そして後日譚では悪の仮面を捨てたルシファスにほっこりしました)
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昭島さんこんにちは。 リジナルドとノリスはおそらくBLにおける典型的な『当て馬』(カップリング二人を盛り上げるために最終的に振られるライバル)にはなるかとは思うんですが、 ご指摘通り、リジナルドもアスターも、どれくらいルシファス卿を愛しているかといえば同じくらい愛しているかなと思います。 とはいえアスターがリジナルドに比べてまともかというと…… 自分が手駒になって掌の上で踊らされようが、利用された上に違う人間と床を共にしようが、それがルシファスならすべてに意味があるはずなのだからなんでも受け入れる、というスタンスで、 自分を受け入れさせようとするリジナルドと同じくらい、アスターも狂
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アスターの純真もここまで度が過ぎると狂気、確かにそうですね! アスターも信じる相手を間違えなくて良かったです。 街を歩けば人を吸い寄せてしまう美貌のアスターより、ノリスを含めた三人の男性から狂気じみた愛を受けるルシファスが実は一番すごいのかもしれませんね。 無事二巡目も読み終えましたので、今後はロボのほうに伺います。 あらすじを読んだだけでめちゃくちゃ楽しみにしています🤖 愛と狂気の(?)BLからジュニア向け小説への落差も含めて楽しませていただきます😊
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