常々、長編となると「うわぁ、いっぱい書けて嬉しいなぁ気が楽だなぁ」なんて浮かれてしまい、過剰に丁寧で緻密で繊細な設定や描写を連ねることで何かを書いたつもりになって満足するも、全体を見ると物語としては大した動きが無い、という症状に陥りがちです。 反省しております。 なので今回、十三万文字の長編を妄コン向けに八千文字に圧縮してみました。 できるものですね。 十二万文字も無駄遣いしていたことに驚愕です。 本気で反省しております。 今後はこうした十倍濃縮還元小説を基本としたい所存で御座います。 「雨滝ノ事 -ウタキノコト-」 https://estar.jp/novels/25993892 いや、このつぶやきがそもそも浪費的駄文ではとか言われるとけっこう憮然と陰鬱になりますよ、やめて下さい。 ところで私は以前に妄コンで大賞を頂いたことがあるんですよ。 信じてもらえないかも知れませんし私自身ももはやうろ覚えではありますが、書籍収録もされて書店に並んでいるのでいよいよこれは本当です。 で、その結果発表の日、私はとある神社に厄払いに赴いており、帰路にて受賞の連絡を受けたわけでありまして、あぁ、厄払いって本当に効くんだなぁ、神社、っていうか巫女っていいなぁ、日本神道がここまで成り上がったのはひとえに巫女という概念・偶像を発明したからだよなぁ、などと感銘を受けたものです。 以て私は「この感動と感謝を胸に、いつか必ず皆様に巫女の物語をお届けする、っていうか全巫女に捧ぐ」と約束致しました。 二年半の時を経てやっと果たせました。 己も纏った巫女服を感涙が濡らします。 マジか。 他にも巫女の長編は幾つか書こうとしていたのですが、どれもいまいち完成度が足りず全てボツにしておりまして、しかし昨年の夏に書いたこの作品だけはどうしても頭に引っかかっており、とにかくも無我夢中に仕上げました。 色違いに着替えた巫女服を感涙が濡らします。 マジか。 それから、本作「雨滝ノ事」には、妄コンサイズに絞る中で削り落とされたものの、私自身がお気に入りのシリアスシーンがありまして、そちらを残した「補筆版」があります。 これも後日リリース致しますが、読み比べなどして頂けるのはよほどのマニアの方ぐらいですよね。 悲しみに、脱ぎ散らした巫女服の上に崩れ落ちます。 あぁ、あれ、自分で着てた時よりなんか興奮(略
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