エブリスタ
さがす
本棚
通知
メニュー
コメント
浅海かなで
氷堂出雲(ひょうどういずも)
2022/7/17 21:50
「彩、今度の日曜日、エブリスタ遊園地に行こうよ」 陸は、大学の廊下で彼女の彩に声をかけた。 「今度の日曜日って、クリスマスじゃない?」 「そうだよ。たまたまね」 「じゃあ、あれに乗りたい」 「あれって?」 「ホースへッド・ネピュラ」 「あー、 メリーゴーランド。馬に乗って、回ってる間に願い事を唱え続けて、馬の尻尾の色が変わったら願い事が叶うっていうやつだよね。でも、馬の尻尾の色が変わるなんて都市伝説だよ」 「もう、陸は夢がないのね。尻尾には金色になってもらうんだから」 たしかに、噂では金色になると願いが叶う。でも、他の色になることもある。他の色だと叶わないどころか真反対のことが起きたりするらしい。そんなのやっぱり都市伝説だ。 彩がバス停で待っていた。陸は、遠くから手を振った。彩も負けずに大きく手を振っている。バス停に近づく陸を見て、彩は大きく目を見開いて口に手を当てた。 「遅れてごめん。どうしたんだ? 彩?」 陸が彩の顔を覗き込む。 「そのマフラー、買ったんだ」 陸はマフラーに手を当てた。これは、この前デートした時に高くて諦めたマフラーだった。 「ああ、結局、諦めきれずに後からひとりで買いに行ったんだ」 「そうなんだ。よかったね。手に入って」 「ああ」 満面の笑顔で応える彩はマフラーをじっと眺めていた。 「あ、バス来たよ」 陸の声で彩が振り向く。 プシュー。目の前に止まったバスのドアが開く。 「さっ、行こうか」陸に続いて彩がバスに乗った。 バスに乗っている間中ずっと、彩は窓から見える景色を見ている。陸は時々彩の顔を見ていた。陸はスマホで遊園地のアトラクションを眺めながら彩に声をかけたが、彩は生返事しかしなかった。 それでも、エブリスタ遊園地に着くと彩は目を輝かせた。 「わぁー! 久しぶり。懐かしいな。昔よくここで遊んだよね」 彩と陸は幼なじみで大学も同じだった。 「ジェットコースターに乗る時いつも僕の手を握ってきたよな」
いいね
コメント
・15件
浅海かなで
2022/7/24 17:14
氷堂さん✨ 先日は早くから原稿を送って頂きありがとうございますm(_ _)m 確認させて貰いたい点が1つあってメッセージさせて貰いました。あちらのメッセージだと①~④となっているのですが、ページ数を3におさめるため③に④をつける形でもよろしいでしょうか…? 改行などで何行か空けて欲しいということであればその様に致しますのでお申し付け下さい。 お手数お掛けしますが返信よろしくお願いします🙇♀️
いいね
・
1件
コメント
・
14件
氷堂出雲(ひょうどういずも)
2022/7/24 17:19
大変お世話になります。 ①ー④は、単純に文字数をほぼ均等に分割しただけでその境界、区切りに意味はありません。 ですので、どこでページを変えても、くっつけても問題はありません。 その辺りはお任せしますのでよろしくお願いします。 大変ご苦労様です。
いいね
・
1件
コメント
もっと見る・13件
前へ
/
1ページ
1件
次へ
氷堂出雲(ひょうどういずも)