じれじれ。からの、まっすぐなこの気持ち。
読了いたしましたので、僭越ながらレビューを書かせていただきます。前作に続き本作もとても面白く、楽しんで拝読いたしました。 本作は作者さまの代表作「まんばな!」の続編というかスピンオフにあたる作品ですが、独立した話となっているので、ここからでもお楽しみいただけます。 メインキャラクターである山田律子と北上稔貴は、前作から私も大好きなキャラクター。二人の関係は相思相愛と思いきや、空気と感情の機微をいまいち読まない北上くんがどう思っているのかヤキモキしている状態です。そんな時、姫神百華というクラスメイトのある行動によって、律子ちゃんは非常に複雑な心境へと追い込まれます。 普通の女子高生である律子ちゃんが「嫉妬」や「モヤモヤ」という逃れられない難しい感情とどう向き合うのか。そして二人の関係はどうなっていくのか。それがこの作品の見どころになります。 こちらの作者さまは等身大の高校生を描くことに長けており、コミカルなシーンで楽しませてくれると同時に、人が思わず目を背けたくなるような嫌な感情や性格の二面性といった「誰もが必ず持っている悪いところ」を避けずに描き切る手腕の持ち主だと思います。 嫉妬って、どうしようもないですよね。作中で登場するモヤモヤには同性への本能的な嫌悪も含まれていると思います。でも、なまじっか相手が正論を述べてきたりすると、嫉妬しているこっちが器が狭いだけだと言われているみたいになってしまったり…… その葛藤を登場人物三者三様、余すところなく描かれています。目を背けるか、仕返しするのか、黙って耐え忍ぶのか……言ってしまいますが、律子ちゃんが選んだ答えがね、めちゃくちゃイイです。クライマックスのあのシーンは本当にグッときました。ここでテンションがあがらない読者はいないのではと思うので、ぜひ見届けてあげてほしいと思います。 そしてですね…こちらは恋愛小説なんです。つまり、読者を悶絶させるキュンが多量に詰まっております!!笑 ある程度予期して読んでいたのですが、想像を遥かに上回る胸キュンが用意されておりました!あのもどかしい感じ、からのあの台詞は……きゃーーー♡♡ これを説明するのは無粋ですので、ぜひ本編をご自分の目でお確かめになってください笑 勢いだけの拙いレビューで恐縮ですが、本作の魅力が伝わっていれば幸いです。素敵なお話をありがとうございました!
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かみのよいずひさ様 素敵なレビューをありがとうございます🙇💖作品への愛がぎゅっと詰まったお言葉に感無量です😭✨✨ いずひささんには前作『まんばな!』から読んでいただいて、なおかつその頃から律子と北上に対する応援・支持コメントを沢山いただいておりました。本作品『イズ・マイン』を執筆するうえで、それがどれほど心強かったことか……!✨✨重ねてお礼を申し上げます。 また本作品において私が表現したかった人物の感情やその機微を細やかに汲み取ってくださったことも大変嬉しいです🥰💞執筆中は人の二面性や裏表を描くにあたって読者様にどのくらい受け入れてもらえるかドキドキしたこともありましたが、このように好意
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