Emma

クーネルオブダークファンタジー
前作のモグラの炎、王道ファンタジーがすごくハマってて、世界観もベースがしっかりしてて、キャラも立ってて素晴らしかったなぁと、今回はどんな話だろうとワクワクしてました。 いやもうとにかく、すごい。 ついにやってしまいましたね。 喰ウ寝ルさんの得意とする、人の弱さとか残虐さとか、そういうのがこのファンタジーとかけ合わさって、またとんでもない化学反応が起こったなと思いました。 最初はリム目線で、悪の権化みたいな奴が復讐相手なんて、そりゃもう復讐がんばれってなるじゃないですかか。 金と権力があるから正攻法じゃ適わなくて、どんどん闇に染まっていく感じとか、もうたまりませんね。 バトルは展開も見せ方も胸熱すぎました。 火を操る能力は、才能とかもちろんあると思いますが、その人の意志なんですね、ここはモグラの炎にも通じてましたね。 復讐することだけに身を捧げてきたリムの意志はそりゃ強いけど、復讐の先に何もない炎は脆いんだなぁと、それすらも教わる機会のなかったリムの人生に急に悲しさを覚えました。 だからこそ最後の捨て身の攻撃は、リムにしかできない覚悟の現れだったのかなと… からのヴァイス目線ですよ! なんて熱い🔥 彼はきっと、燎火隊でちゃんとした教育を受けて、正しいやり方で強くなったんですよね。 その力で市民を助けたり、人を笑顔にしてきた経験があって、ヴァイスの意志はそういうルーツだとしたらそりゃ強いよなぁ。 ダークサイドにいるリムをこっち側に戻したいって気持ちもわかる。 でも実際はリムは出会った時にはもうダークサイドにいたんですもんね。 施設にいながらも、人や環境には恵まれて育ったであろうヴァイスには、燎火隊に入るまで社会の闇の部分ってあまり知らずにきたのかな。 憧れてた世界なのに、政府の命令でクソみたいな仕事もしなきゃいけない。そういうモヤモヤもどこかで抱えてはいて、その心の隙にリムの復讐心が付け入ってしまったんでしょうか。 喰ウ寝ルさんは正義と悪を書きたかったとのことでしたが、私には後半部分の正義と正義の対立が印象的でした。 切り替わりがほんとによかったです。 なんだか短編小説とは思えない余韻でした。 連載で読んでて、第二章はここで終わるのか…みたいな読後感。 ヴァイス視点だと、まだまだ物語はこれからですね!
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このレビューは家宝にします笑 ありがとうございます。 恥ずかしいぐらい褒めて頂けてありがたい。 復讐とか悪とか正義とか、そういう部分をなんとか胸熱な展開で描きたいと思ったんですが、読み返してもまだまだ未熟だと感じています。 バトルシーンもヴァイスの防御法とか結構ざっくりしてんなぁって思うし。 でも、すごく深い部分まで読み込んでもらって本当に嬉しいです。 また違う視点の炎操者を描けたらいいなと考えてますので、なんか思いついたら書いてみます。 逆に何かリクエストしてもらえると書きやすいかも。 素晴らしいレビューをありがとうございます。
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家宝🤣 ただただ想像が止まりませんでした! リクエストですか〜! そうですね、燎火隊がどうやってできたみたいなエピソードあったら知りたいですね。 今回は負の面にフォーカスしてましたが、歴代の隊員たちが受け継いでいったなにか大切なものは絶対あると思うし。 時代が違うと炎操者の立場も変わってくるのかな〜なんて🤔 もし機会があれば!😁

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