のま

予想通りの先にある怖くて悲しい展開
ある程度ホラーやミステリーを読み慣れてる読者なら、事故のトラウマを引きずる家族の描写から感じる予想が当たってしまうかと思います。でもそこからさらに主人公を侵蝕していくもの(何かは書けませんが)が恐ろしく、読んでいる方も自身の正気が揺らいでいくような圧倒的な描写力でラストまで突き進んでいきます。 そして最後、蒼太くんの登場に思わず泣いてしまいました。終始一貫した主人公の一人称が恐怖だけでなく、突き刺すような悲しみも表していて、よかったです。

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