憧れを、空にあるうみに映す
 居場所を見出せなかった少年と、ある出来事で自分らしい居場所を手に入れた少女との繋がりを、美しくて切ない描写で描いた短編小説です。  奇想天外といえる出来事が起きた世界はどこにでもある海の近くの街の日常で、そこに生きていた登場人物の二人の持っていた疎外感は、それぞれの生きる道を大きく動かす力に変わっていました。その描き方がなんとも綺麗で、読みながら心持っていかれてしまいました。  主人公が少女との別れの場面で心のなかで語る「否定する僕を責めてはくれなかった」というひと言が、ぐさって刺さりました。私の心に。  私は憧れに正直に生きれてるのかなあ?  そんなことを思いながら、私も作中の少女に強く憧れてしまいました。  ものすごく好きな作品。私好みです。  素敵な作品ありがとうございました。
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トコダ トコさま、拙作にこのような素晴らしいレビューをお寄せくださりありがとうございます! どこにでもある街の、どこにでもいる二人の、ちょっと不思議な物語をイメージした作品でございました。 疎外感から生きる道を動かす力に。まさしくその通りですね…改めて言葉にしてもらうと、拙作ながら物語のテーマがぐっと引き締まるような気がします。 私もどちらかといえば湊少年側の人間なので、作中の渚沙には多くの憧れを投影してしまったかもしれません。彼女のようになれなくとも、湊少年のように自分のやり方で夢を追いたいなと思いました。 素敵なコメントをありがとうございました! お言葉の数数、すべてが宝物です( *
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