ハナと八重の絆の物語
実在した青木周蔵と、一人娘ハナ。二人の元に仕える人たちを中心に描かれた作品でした。 序盤でハナが「正雄より二枚目で面白い人じゃないなら正雄と結婚する」と言うので、いざ結婚した時に八重を東京へと連れていったのは、八重と「大好きな正雄」の結婚を妨害するためなのだと思いました。 でも、どうやらそうではなかったようで…。 ハナは普通にドイツ人の旦那様を慕っているようだし、正雄への未練のようなものはありません。 どういうことかなと思っていたら、まさかの「八重のことが(恋愛ではなく)大好きだったから、正雄に嫉妬していた」とのこと。 そうだったんですね。 つまり、八重を東京に連れていったのは、八重と一緒にいたいという純粋な気持ちからだったようです。 いずれはハナに付いてドイツに行くことになるだろうと覚悟し、正雄に別れを切り出して、けんか別れのような状態で那須野が原を出た八重。 でも、終盤でハナは「ずっと前からドイツには連れて行かないと決めていた」と言います。 本当にそうでしょうか。 私は、ハナは心のどこかで八重をドイツに連れて行きたい気持ちを捨てきれなかったのではないかと思いました。 だから「ドイツに行くときは八重を那須野が原に帰す」と事前に伝えられなかったのではないかと。 でも、ハナの好意に恩返しをするんだと東京へついてきた八重が、自分の気持ちを犠牲にしたことをおくびにも出さず献身的に仕えてくれる姿を見ていて、どこか気持ちが満たされたのではないでしょうか。 八重の幸せを思って手放すことを決心できたハナは、東京で過ごす日々の中で成長したのだと思います。 という風に読みました。笑 最後には八重と正雄も結ばれて、本当に良かったです。 「青木家であったかもしれない話」として、とても楽しく読める作品でした。 素敵な物語をありがとうございました。 天野アンジェラ
1件・1件
わざわざ感想まで😭ありがとうございます 内容はその通り!です(笑) ハナちゃんの恋慕というより、八重を独り占めしている正雄に対する嫉妬でした 身分差もありますし、ワガママだったと思うのでそんなキャラになったハナちゃん 大人になってしまったのねと本人が言っているように、東京で成長しとうとう八重を解放してあげることにしたという話でした ありきたりになってしまったかな…と思いながらも、とりあえず時間がなくて書くだけ書いてみようと頑張った日々が懐かしいです😊 ありがとうございました!
1件

/1ページ

1件