大月透

腹の据わったハードボイルド
桐野夏生を思わせる淡々とした文章と非情な世界観――。ここで野暮ったいフェミニズムを語る気は毛頭ないけれど、それでも女性である作者が、女性風俗嬢の世界を描く、その勇気と覚悟がきっちりと伝わってきました。リアルな描写からも逃げずに腹を据えて立ち向かっている――、そんな印象を受けました。あっぱれ。
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感想ありがとうございます! 実は桐野夏生の『OUT』っぽい話になる予定だったのですが、書き始めてすぐに「この枚数じゃ無理」と思って方向転換したっていう経緯がありましてね。そう言っていただけると大変嬉しいです。 個人的にはなんちゃってフェミニズムってヤツが大っ嫌いなもので。女はいつだって選択肢なんてない、それでも生きてく強さ……みたいなものを表現したかったのです。モーパッサンの『女の一生』の現代版みたいなのを書けたらと思ったのですが、いまいち伝わらなかった(ので通過しなかったと思ってるw)。それはひとえに私の文章と構成のマズさだったんだろうなと振り返ってたところです。 いえ、次回はもっとビシッと
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