きわい

人間讃歌
読了って最初に浮かんだ言葉がそれでした。 官能小説にふさわしい性描写はもちろんですが、特徴的なのは主人公を中心とした内面の描写です。 最後に人間のもつ恥や背徳感すらかなぐり捨て、欲望の抱くまま、己の赴くまま振る舞う場面はとても印象的でした。 ただでは転ばず、それを小説に昇華する形で前を向く。「人間はそれでいいじゃないか」と作品が語りかけてくるようです。 そして締めの一文で納得……。熱量が高いわけですね。 短いながらも非常に読みごたえある作品でした。
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きわい様ご感想ありがとうございます。 「人間讃歌」という素晴らしいタイトルで細かい感想に感動しました。性描写も内面描写もお褒めいただき心底嬉しいです。 著者自身の恥を本気で作品にした甲斐がありました。自分にとっても深い作品なのでご感想ほんとうに嬉しいです。

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