西 東

本心だけど本心じゃなくて、でもやはり……。
表現はおかしいでしょうが、複雑骨折をやたらと繰り返している青春時代の心情が伝わってきます。 照れや諦め、羨望、期待と様々に押し寄せる感情の揺れを受け止めきれず放棄する台詞が出てくるのも良いですね。 周りと自分の違いに気付いている時期だからか、近しい人の良い部分が憎たらしくて羨ましくもなる頃でもないかなと考えます。 善悪の判断も出来るからこそ、家を出る時の行動の一つ一つや感情の吐露にリアルさがあり、それだけに理由も良く理解しないで後ろめたさと期待の入り交じるまま深夜二時に演じる芝居はとても拙いながら甘酸っぱさが演出されて良かったです。 個人的には、あと一歩をどう踏み出すかの手探り感が深夜の時間帯の暗闇に、ほんのりと見える光明が街灯の明るさに見立てられている様に思えました。 同時に芝居も見立てなのだろうと。 予定のない時間帯が、予定のある時間帯に変わって行く最後のページのやり取りも良かったです。
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レビューありがとうございます。 なんか、こんなにも丁寧に書いてもらっていて申し訳ないぐらいです。 この作品はずっと迷いながら書きました。これで合ってるのかわからなくて、何回も書き直して結局妥協した感じで終わりました。 なぜ芝居をしたのかも明確な理由がなくて、好きという感情を誤魔化すためにしたと思うんですが、本当に芝居が必要だったかと書き終わってからも自問してます。 本当は、深夜の芝居と深夜に呼び出した理由がラストに生かされるような展開にしたかったんですが、それがまったく思いつかなくて断念した感じですね。 凄く後悔しているので、次こそはいい作品を書きたいと思いますm(_ _)m
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喰ウ寝ルさんへ 今晩は、遅くに失礼致します。 コメント有り難うございます。 迷って書かれていたのですか。そんな事はない様に思えましたが、ちょうど迷っている心情と上手く重なって作者様の迷いは分からなかったのでしょうね。 何時もと変わらず興味深く拝読させて頂きましたよ。 喰ウ寝ルさんは、至らぬ点を後悔して次へ繋げていくからこそどんどん実力を付けていると感じます。 次もまた楽しみにしています。

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