清十郎

49日まで君とふたりぼっち~すれちがいのまま、永遠に別れたふたりの最後のデート! 読了しました。 最初は何て優柔不断でひどい女の子だろう、もう我慢できずにイライラが募って、確かに病弱でかわいそうだとは思いながら、その女の子の優柔不断さにかなりフラストレーションがたまってしまいました。同時に少年に対しても、もっとはっきり言ってやれ!何度そう思ったことでしょう。 しかし、突然唐突に彼女の死が訪れて、そこからまた新たな物語が始まるとは全く予想していませんでした。彼女の巧妙な仕掛けにまんまと主人公だけでなく私も騙されてしまいました。きっと本当に本当に少年のことが心配で四十九日までの間に少年に会いに来たんだろう、もしくはそう思えるような少年の精神状態、少年の妄想、そんな風にも思っていました。 それがまさかお父さんと組んだ仕掛けだったとは! しかし、読者としてはもう一つどうしても解せないことがありました。少女は何で少年を束縛するようなことをしているのだろう?死んでまでも彼の人生を少女は束縛したいのか?そこまで好きなのか?いやそれは分からなくはないが、それにしても……、というどうしても納得いかないわだかまりが残ります。 まさか、そこにも少女のもう一つの計画があったとは気づきませんでした。少女の身代わりと言ったらその女の子にも大変失礼でしょう、あるいは少年にとっても失礼でしょう。しかし、少女はそうせざるを得なかった、少年のためにそうせざるを得なかった、そう思い至った時、少女の少年に対する深く大きな愛情をよく理解することができました。 非常に面白かったです。また次回作を楽しみにしていま。す。
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 ありがとうございます。この作品はそれほど反響もなく、純愛ものを書く気がなくなってしまいました。ラノベを書く契機は『君スイ』だったので、死でも切り離せない恋愛を描いてみたかったのです。力になりましたので、また挑戦してみます。今後ともよろしくお願いします。
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