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夏の日の雨上がりのような
最終章の空気、とてもとても好きです。夏の雨の中、友達と待ち合わせたカフェへひとりで向かい、互いに本音を明かして、ふたり一緒に店を出てくる。ふたりともぎこちなくて、でも相手を気遣っていて、心と心がしっかりと向かい合っていて。何だかずっと胸がドキドキしていました。 また、最後のシーンも素敵でした。明るく楽しいお話ではなかったはずなのに、読了感はまるで雨上がりのように爽やかでした。 誰にも知られたくないけど、この人には本当の自分を理解してほしい。市川くんと可奈ちゃんは、そんな風に思い合えたふたりだったのかなと思いました。 素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございました。
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