雫倉紗凡

これで良かったのだ
人々から畏れられ寂しさを抱えながらも、特別な力を使って人々に恵みをもたらす魔女の物語。細やかで美しい描写が素晴らしく、読んでいる間精霊たちが目の前にいるかのように感じられました。 終始主人公・サラの視点で進みますが、事情が明らかになるうちに魔女の心の動きも伝わってくるようで。自らの孤独を癒したくてサラを孤独に引き込んだ魔女の選択、そして自ら次の魔女になることを引き受けたサラの選択、外側から見れば手放しに「正しい」と言い切れるわけでは無いかもしれませんが、これで良かったのだ、こうやって生きていくのだという力強い主張を聞いたような気がします。 物語の前にも後にも広がりを感じる感慨深い小説でした。すごくよかったです。
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雫倉紗凡さん 小説を読んでくださり、感想もありがとうございます!きれいな世界に浸りたい〜と思いながら書いていたので、雫倉さんの感想に心がホクホクです! 美しい精霊たちが身の回りにいてくれたら、きっと楽しいですよね。 サラも魔女もそれぞれ思うことがあって、悩みながらも生きていく。彼女たち自身にとっても幸せと言い切れる選択ではないかもしれませんが、それでも後悔はしないのではないかなと、私も思います。 サラたちに寄り添って、過去にも未来にも想いを馳せてくださりありがとうございます。おもしろいと思ってもらえたなら光栄です!
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