王道な推理小説ながらも予想の斜め先に行く話の展開でワクワクする物語でした。
推理小説の登場人物として鉄板である頭のキレは良いが怠ける探偵役の音喜多佐和子(イチ会社員)と事件解決に熱心な助手役の宮田誠人(素人探偵)が自分たちの職場である葬儀場で起こった不奇異な事件解決に挑むという話でふたりの会話と行動がそれぞれのキャラを彩っていて物語に魅力を感じました。 事件の謎とその真実に少しずつ近づいていくというのは推理小説の楽しいところと思います。しかもこの作品は話の後半から続きが気になる展開の仕方になっていきます。 内容は省きますが、その時私の感じた感想として、八話の終わりに「あの人が怪しい?まさかな」。九話の終わりに「あれ?認めちゃうの?」。十話からは「やっぱ、宮田くんは宮田くんだったか…」といったように先の展開にワクワクしながら読みました。 最後に、この作品は最後まで飽きずに楽しく読める素敵な物語だと思います。
1件

この投稿に対するコメントはありません