狗夜 凛

私はこの二人に確かな恋をしました。
『約束から繋がる恋心』読了しました。 素晴らしいがあまり、読み終えてしまうことが寂しすぎて、作者の深山さんには申し訳なく思うほどに時間をかけてしまいました。 私は、この作品の主人公、新倉直人と泉透子に恋をしました。 様々な作品を読んできましたが、男女双方に偏りなく恋をしたのは初めての経験でした。 そのぐらいに、この二人は純粋で、互いを想う気持ちが清らかすぎる。 会話の一つ一つに高い知性を感じ、それを補足する心情描写がまた美しく、深山さんが細やかに人の心理を分析し、決して独りよがりにならず、読者のための目線から物語を紡いでいる配慮が随所に見えました。 究極に理想的な純愛小説であり、前述したように、主人公どちらにも偏りなく感情移入できるのは、卓越した感性とキャラクターや読者へのものを含む愛のなせる業ではなかったかと思います。 読了まで時間をかけても、エピソードの殆どが頭をめぐり、それはすなわちエピソード濃度の濃さだと思えます。 そして、それぞれが時を経るほど輝いて渦巻き、華やかに咲いて、名画に相応しい尊きドラマになりました。 筆力は高く、感情もありありと感じられ、移ろいの中にあって確かな核がある。 実に素晴らしい作家さんでありながら、まるでご自身を投影する演者さんのようでもあり、決して埋もれさせてはならない傑作だと信じています。 重ねて言いますが、私は主人公どちらにも確かな恋をしました。 そこに男女の壁はなく、人として、その純粋さに惹かれました。 筋の通った純愛を読みたい方には絶対におすすめします。 また、この物語を描ききり、絆のあり方や育て方を教えてくださった深山さんにも感謝を申し上げます。 本当に素晴らしい傑作でした! 多くの方の目に触れて、さらなる高みへ作品を飛ばしてください。 優しい愛に胸が満ち、思いのままにこれを書きました。 今後も応援しています。 未来、今よりも大きな花が咲くことを願って──。 ありがとうございました!
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どっ、ひぃええええ~!!!な、感想とページコメントの嵐をありがとうございます。 まるで本の帯になるキャッチフレーズまで……。 素敵過ぎます。 こうもうまくいくかよ……な、純愛ぶりを描いた次第ですが、恋愛のモチべがずっと続くというのならこうかな?と、好き放題にやらかしてみました。 好意なんぞはっきり口にしなくとも、9割五5分かるでしょうよ。 と、高を括って描いてみました。 お楽しみいただけたのでしたら、幸いです。(*´▽`*) 深山はドロが書けない次第でして……。 悪役が何故か良い人キャラに転換することもザラでして……。 小説の中くらい真摯にこれでもかっ!と、純愛を目指しております。 (
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