カラベア

精神的に追い詰められる人物たちの目を逸らしたくなるリアリティさ
自分の属性に近い人物が独白を始めたあたりで、ぐっと物語に引きこまれました。 言葉は悪いが、こいつ頭足りないんじゃないのかと、登場人物をもどかしく見ている時には、すっかり自分も踊らされてしまっていることに気づく。 特に、人が弱さにつけこまれ落ちていく描写は、リアリティがあって見事でした。 更新の度に数ページずつ読んでいた時よりも、完結してからラストまで100pくらい読んだ時の方が満足度高かったです。 精神的なグロさがキツイけど映像作品としても見たくなりました。 《ここから作品外で気になった点》 私は小説は全く読まないタイプで、批評めいたこともしにくいのですが、あらゆる作品に触れた後は、他人の感想や考察をたくさん漁りたい派の人間です。 良いと感じた作品の感想や後書きが存在していない、余韻に浸れない状況は消化不良感が拭えません。 ここはプラットフォーム側にも頑張って欲しいところ。 あらゆるサービスがレビューをSNSに投稿するよう趣向をこらしている昨今。読了後にすぐに共有を促す誘導くらいはしてもいいのではないかと感じました。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。感想とても嬉しいです。
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