lucifero

「かわいい!」 通りすがりに人の顔を見て誰だよお前? 俺は赤ちゃんか? まぁ、俺様の歳を聞いたらビックリするだろう。 どうやら若返りは成功したらしい(笑) しかし、僕が共有したいのは若返りの秘訣ではない。 あー、ここでたまに呟いているのは共有したい思い。 この世で一番大切なもの。 それは命ではない。 お金でも力でもない。 本当は大切ですらないんだけどね。 それがあるから僕らは存在している。 それは、 『貴方がどんな思いで生きているか』 ただ、それだけだ。 貴方が何を考えているかではない。 それは言葉で表すことの出来ないもの。 喜怒哀楽。 喜と表すことは出来る。 怒と表すことは出来る。 それが生まれる場所を心と表すことも出来る。 でも言葉に、文字にしてしまえばそれは薄っぺらいものになってしまう。 僕の言葉のように。 そこには無限がある。 無限という言葉さえ薄っぺらい。 こうして記すこともバ力らしくなってくる。 貴方が生まれ続ける場所。 貴方という実感が生まれ続ける場所。 貴方が貴方を思い続ける場所。 貴方の言葉は要らない。 言葉にしないで。 貴方はいま何を感じている。 貴方の思考は執事のようのもの。 貴方の思考は貴方の心に仕えなければならない。 貴方は分かっている。 何よりも貴方の主人である心を大切にしている。 しかし、大切にするあまりに世間は危険だと言って主人を屋敷に閉じ込めてしまう。 屋敷の中に閉じ込められた主人は寂しさを感じている。 執事は最善を尽くし主人を守ろうと働いているのに。 どれだけ世界を共有しようが僕らは繋がっていない。 神でさえアダムとイブの心をコントロール出来なかった。 心の赴くままに木の実を食べてしまい恥ずかしくなってしまったアダムとイブの物語の意味が分かるだろうか。 閉じ込められた心は子供のままなのだ。 赤ん坊のままかもしれない。 大人の顔をして子供のままの心を見せるのは恥ずかしいものだ。 沢山、泣いて。 沢山、笑って。 沢山、怒って。 でも心は成長しない。 経験を積んで積み重ねるものではない。 経験を積んで慣れるもの。 心は揺れる。 時に大きく。 時に微かに。 波に揺られる船の上のように。 酔わなくなること。 怖れなくなること。 心の零地点に落ちて着くこと。 そこには何もない。 そして全てが生まれる場所に落ち着くこと。 あぁ、文字数が……
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