佐々木経久

AIが全てを支配した世界が描かれる
2074年、政府は全てをAIに管理されるようになった__。 結構シリアスな世界なのですが、主人公を取り巻く日常はちゃんと存在していて、その中で世界を変えていく様が描かれています。 創作や表現は誰にでも許された自由な権利であり、非アーティストであっても行います。(まさにこのサイトのように) それが禁止されてしまったとあってはあまりにも窮屈でしょう。 そんな世界で映画を撮ることになった主人公の小田桐と同級生たちの話と 残虐な事件を追う警察官たちの話の2場面構成で交互に話が進んでいきます。正直最初は混乱しますが、読み進めるにつれ慣れてきます。 世界観という意味では繋がっているので、殺伐としたサスペンスと高校生に日常が交互に繰り返されることによりAI支配の世界がどういったものなのか説得力を持たせています。実験的な手法ですが、慣れればその世界がより深く感じられるでしょう。 2021年現在文章や絵もAIが描くようになり、音楽もAIが作れる時代になりました。そういった意味では時流を読んだ作品なのかなと思います。 続編ものということでしたが、序盤にわかりやすい世界観の説明がされるため前作を知らなくても楽しめると思います。
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素敵な感想を書いていただき、ありがとうございます! 物語上どうしても必要な二場面構成の書き分けが難しく、悩みながら書いたので、その点にも触れて頂けて嬉しかったです。 ペコメとスタンプまで頂き、嬉しさのあまり感無量でした! 本当にありがとうございました。
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