緻密に練られたプロットと爽快なラスト
タイムリープものが好きなのもあって、序盤から引き込まれました。前半は悲しい展開でしたが、神様らしき人が出てきてからはハラハラドキドキしながら読みました。 後半は無事にコロッケ食べさせられたらいいな、和希が助かりますように……といつの間にか房子に感情移入し、応援してしまいました。家族の絆や房子の息子を思う気持ちにじんわりと感動する場面もありました。最後、ハッピーエンドになってほっと胸を撫で下ろしました。それもこれも作者さんの巧みな心理描写と、最後まで読者を飽きさせないように緻密に作り上げられたプロットの賜物だと思います。 「コロッケを食べさせる以外の何かを変えてはいけない」というタブーの隙間を潜るという展開も見事だと感じました。素敵な作品をありがとうございます。
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たらこ飴様 「最後にコロッケ」お読みいただき、素敵な感想までお寄せいただきありがとうございました。 コロッケを食べたかどうかで運命が変わる物語にしたかったのですが、母親ならまずコロッケよりも命を賭けて息子を死なせないようにするのが当然かも知れず…… そこで母親の気持ちをコロッケに専念させるために「コロッケを食べさせる以外は変えてはならない」というタブーを作りました。 それがハラハラした展開に繋がっていたとしたら、とても嬉しいです。 昔話で交わされる契約は破られることが多いですが、ここでは息子のために最後まで守り通す母親の姿を描きたいと思いました。その母親の感情の揺れや母子の絆をしっかり読
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