蕚ぎん恋

万見仙千代という特異な少年へ当てた光、成長
万見仙千代という人物は存じておりました。 私が森蘭丸、織田信長狂いだからです。 蘭丸の、よく名前出てくる仕事出来る先輩小姓、そのくらいの位置付けでした。 正直に、織田信長公狙いでした。最後まで、ペコメが上様上様喧しかったと思います。申し訳ございません。 しかしながら、第一部を読み終え、私の中の万見仙千代は、万見仙千代という単純な歴史ものに出てくる人物名ではない、 この仙千代ものがたりに出て来る、美しく愛すべき素っ頓狂で頑強な、仙千代さんになりました。 まず仙千代さんと信重様、上様との出会いが、銀杏まみれというのが、何とも仙千代という人物らしさを表しており、ボスコベルさんらしい描写の妙が色濃く冴え渡っております。 色々な事がありました。湖に落ちた時はがちでどうしようと思った、仙千代を助けたいという信重様の渇望に胸が潰れそうだった、 若い二人はそれに相応しく純なる恋に落ちた、蛍の髪飾り、蝶になりたい、 狂おしい別離…。 コメントにも書かれておられましたが、折々でその土地の空気、情景を肌で感じる様な濃やかな描写で、 心情表現も、様々な人物の機微、絡み合う糸のような関係が綿密に紡がれていて、時に悶えるようでした。(特に信重様の苦しみが笑) 私に仙千代という愛すべき少年、彼を取り巻く大変豊かな物語を与えて下さり、有難うございますという想いです。 怜悧な竹丸推しでもあります笑 これから時代のうねりの中で、おそらく大変な苦しみや葛藤もあるかと想像されます。 それでもどんな道でも、 仙千代、信重様、竹丸、三郎達、そして上様も!! 力の限り応援して、見守って行きたい、こちらまでいざ出陣!のような、 これまでも壮大であったのに、またまだ次なる壮大な絵巻の幕開けのようで、心躍る身震いがいたします。
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 レビュー、ありがとうございます!  膨大に、といいますか、 冗漫気味の大長編になってしまい、 読んで下さる皆様にお手間、お時間を取らせ、 心苦しくも、スターやコメント、 本当に有り難く、感謝の気持ちでいっぱいです。  しかも、こうして感想まで!  感謝、感謝です<(_ _)>  上様、蘭丸(乱丸)がお好きなのですね(^^)  私も好きです(*´ω`*)  そして、書いていると、 その時々の敵軍であれ、 (明智光秀であれ) みんな、みんな、 平等に思われてきてしまうのが 不思議です。  このような人々が居たからこそ、 今のこの私達が居る、 ここにこうして居られる……と。  
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