Regen

BL学で読み解く日本史カプの醍醐味を堪能しました。
このたび、薄っすい茶を淹れ芋けんぴを摘まみながら再読しました。 そして、楽しく笑いながら日本史の奥深さに感じ入りつつ、愛に満ちた考察と物語を心ゆくまで満喫しました。 交互に書かれる、日本史の講座のパートと、その講座を受け持つ蓮さんの恋模様のパートは、まさに一粒で二度おいしく、歴史とBLのマリアージュには、モブ子さんならずとも想像に翼が生え、空高く羽ばたいていきます…BL学に栄えあれ! 一番心に残ったのが、「歴史上の人物に寄り添って心情を紐解いていくことで、事件や政治決定の裏にある深い思いを読み解くことができるんだよ」という蓮さんのセリフです。 主従、幼なじみ、兄弟、ライバル、心中、メリバ…様々な愛憎劇が読み解かれ、歴史の裏に隠されていたことに心を動かされた後、最後の講座や蓮さんたちの恋の行方に安堵しました…BL学よ永遠なれ! さてさて、読み返してみて気がついたのですが、蓮さんの家を訪れたモブ子さんの「台風が直撃したら壊れる」とか、キャンパスで蓮さんに会った征樹さんの「ポンコツの衣装をプロデュースしてやりたい」といったセリフは、伏線のさりげない提示だったんですね! 後になってから、こんな風に繋がっていくとは…お見事!と思いました。 また、ちょっとだけ出てきた、あの人が気になっています…オープンキャンパスに制服で行って「うんとオシャレしてきたらよかった」という中島さん! 彼も登成野学園大学に入学したのかな?校名も「隣の2人」シリーズとリンクしているのかな?と密かに思っています。 そして、お話の筋とは離れてしまいますが、言葉の使い方の光るセンスにいつも脱帽しています。まさか荒物屋とか一張羅という古めかしい言葉が出てくるとは…あ、あと、花咲くのタイトルにちなんで、花々がお話を彩っていました。蓮に桔梗にネモフィラにネムノキにスズランなど。難関だけど、BL検定対策は、花々が咲き乱れるような花園のような講座なんだろうなと、私もぜひ受講・受験してみたいな、と思っています。 それでは、いつか『ここは薔薇咲く「世界史BL検定対策講座』編を、ガーベラの花びらが入った紅茶を片手に読めることを期待しつつ…半年間の毎日連載、お疲れ様でした!
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Regenさま このたびは拙作を読んでくださって、そればかりかこんなにも素晴らしいレビューを頂戴しありがとうございます。 しかも2回も読んでくださったとは!伏線といえるようなものではまったくないのですが「台風が何ちゃら」とかにまで気づいてくださって、わたくしめはお礼の言葉が見つからず、どうしてよいか分からなくなってしまいました。 ページコメントもたくさんたくさんありがとうございます。書いてくださったコメントは、どれもあたたかく、またRegenさんの知性がキラキラと光るような名文ぞろいで、何度も読み返しては感動を新たにしております。 あっ、何と「中島」にまで気付いてくださって! 実は私はキャラ
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