昭島瑛子

この振り幅が山城木緑
第四回氷室冴子青春文学賞で最終候補に残り、選考委員の柚木麻子先生から「プロになっていただきたいし、なれる方だと思います」と言われた山城さん。 その山城さんの新作青春小説が「ぎょびんす」から始まるとは誰が予想したでしょうか。 でもこの振り幅が山城さんなんだよなあ、と改めて思う作品でした。 中間テスト当日に台風が直撃してほしいと願っていた虹子が瓦葺き職人と出会い、年齢の離れた大人たちやミャンマー人のタピェと触れ合う中で今まで知らなかった世界を目の当たりにする。 それははっとするほど深刻だったり、思わずさまざまなことを考えさせられたりします。 瓦葺きと出会い成長した虹子の物語は深刻になりすぎることはなく、最後までユーモラスなエッセンスを散りばめたまま終わっていきます。 奥が深くて、でも楽しくて、最後には心が温かくなる。 山城さんらしい作品を読ませていただきありがとうございました。
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うわー、昭島さん、ご感想いただきありがとうございます_(._.)_ めちゃくちゃ嬉しいです。 前回の氷室冴子青春文学賞にて、ユーモラスがないといけないというご指摘をいただき、散りばめようと意識したらほぼ全部そうなっちゃいました(⁠・⁠∀⁠・⁠) 最後までお読みいただき本当にありがとうございます!
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