Joe Jan Jack

スター500だそうです。ありがとうございます。 https://estar.jp/novels/25733660 冒頭こんな感じの女子中学生一人称の青春小説です。三分で読めます。 ↓↓↓  嘘なんてつくもんじゃない。でも、中学生にも“付き合い”はある。恋バナで盛り上がる時に、あんたは? って振られたら、毎回「別に」ってわけにはいかない。  今思えば、芸能人とかYouTuberとか、何ならアニメやゲームのキャラから適当に推しを選べば良かった。りーみょんもナホチも、相手が誰かは気にしてない。ソシャゲで知り合った人だと、さすがにやめとけって言うだろうけど。  よく喋る子ほど「自分の話だけするのは嫌われる」そんな固定概念で、聞いているだけで十分な私にターンを回す。話題を提供しないと、遠慮していると思われ余計気を遣われる。失望と疎外……まではいかない微妙な空気が、ピンポン玉を飲み込んだ気分にさせるから、私はある日、「ちょっと気になる人が」と、クラスメイトの名前を挙げた。  遠藤は私たちの祭壇に捧げられた生贄だ。祭壇は主に水曜日、部活後塾待ちのファーストフード店のテーブルに設けられる。広げたハンバーガーとポテトは早めの夕食と称したお供え物だ。私たち三人とも幸せになれますように。ほとんど呪いに近い女子の祈りが、生贄とともに捧げられる。
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