Joe Jan Jack

幻想的な夏の風景は、悪夢の始まり
残酷描写には多少耐性あるほうだと思っていましたが、いやはや…未成年がむごい目に遭うシーンが続き、ギブアップしようかとまで考えてしまいました。 そのくらいリアリティある描写。不思議な体験で過去の犯罪を知るという構成を単なる御都合主義で終わらせない巧さを感じました。 夏祭り、少年少女、転校生…ここまでなら、ひと夏の青春ストーリーですが、平穏な日常の裏には連続殺人の脅威が横たわり、未熟な人間関係には妬み嫉みが見え隠れ。 そんな中、「僕」は転校生・白川と祭りを抜け出し蛍を見に行く。 しかしそれは悪夢のような白昼夢の始まりだった。 些細なことから衝撃的なことまで、目の前の出来事に揺れ動く「僕」の心情が繊細に描かれています。 ストーリーの進行は蛍が幻想的に、妖しく演出していて、夏の怪談のような趣も感じました。 メインジャンルはBLとのことで、あまり詳しくないのでBLとしての良し悪しは私にはわからないのですが、サスペンスとして読み応え十分、ダークな青春ものとしても読めるかなと思います。 ありがとうございました。
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丁寧なレビュー、ありがとうございます。 ファンタジー要素を含んでおりますが、リアリティある描写を目指していた為、そのように仕上げられた事を嬉しく思う反面、申し訳ない気持ちで一杯です。 それでも、ギブアップせず最後まで読んで下さった事に深く感謝申し上げます。 不思議な体験によって過去の犯罪を知る構成、そして「僕」の心情描写を褒めて下さり、ありがとうございます。 メインジャンルについてですが…実は設定するに辺り、凄く迷いました。 BL要素はあれど、本来はミステリーなのかな…と個人的に感じておりましたので、『サスペンスとして読み応え十分』とのお言葉に、とても救われた気持ちです。 ダークな青春、
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