黒曜 頼

「どうしたの◯◯?もしかして怖いの?」 いつも着ていた白の燕尾服を、真っ赤な鮮血で染めた●●はいつも通りの穏やかな表情で◯◯を見詰める。 「あ……あ…………」 ◯◯の視線は、そんな彼の服や血でベッタリとした髪よりも、右手に持っているモノを捉えていた。けれどそれは酷く残酷で、それでいて今の彼には合っているものだった。 そんな◯◯の視線に気づいた赤染めの彼は、本当にいつも通りの笑みを浮かべながらこう言うのだ。 「この右手に持ってる“頭"がどうかしたの?」 「……ああ……あぁぁ……」 どこまでもどこまでも、残酷で残忍な彼は、薄ら笑いを浮かべていた。 「運営さんこれくらいなら大丈夫ですかね?消えてなかったらいつか使うから残してね☆ミ」

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