乃上さり

プロを目指した幼馴染二人の野球人生と夢
正反対の野球人生を送る河瀬と織原の、高校のドラフトから引退までが節目毎に描かれていきます。その変遷がまたリアルで、引退した名物選手二人のドラマを追っているようで野球に詳しくなくても夢中で読みました。 幼い河瀬の夢が最初に、そして幼い織原の夢がラストでわかる仕掛けが素晴らしく効果的で、織原の夢を知り、折に触れて告げられる織原からの「これからもよろしく」の意味に気づいた時、切なさに思わず涙しました。 正反対の道を歩み、すれ違ったまま互いを畏れ憧れ続けた二人。最後の河瀬から織原への「これからもよろしく」がとても温かく心に残りました。
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丁寧なレビューありがとうございました。他人のうらやむ人生が幸せかどうかを逆転劇で書きたいと考えた作品でした。二人の夢に切なく温かく感じていただいたというのは、何よりもうれしい言葉です。元気が出るコメントにお礼申し上げます!
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