すれ違う夢、その続き
 プロ野球の世界に身を置き、正反対の人生を歩んだ幼馴染二人の、とても切ないストーリーでした。  すれ違う互いの夢に様々な感情を抱く二人。主人公の河瀬は、太陽のようなライバルで親友の織原にある種の特別な感情を抱えて生きていました。陰で生きるような河瀬の真逆を照らすかの如く織原は王道を生き抜きますが、終盤にある別れと真相の気付きの場面で主人公・河瀬は沁みるような切なさを覚えます。読んでいて、心を締められたように感じました。とても切ないのです。  ラストシーン、すれ違っていた互いの夢に続きを見たシーンは、とても感動しました。  野球という題材や某小道具が印象的な世界観を作り上げていて、とてもワクワクもする読書時間でした。野球はそれほど詳しくありませんが、読みやすいテンポと描写でさくさくと読め、内容もとても面白かったです。  コンテスト、エブリスタ賞おめでとうございます。  素敵な作品を、ありがとうございました。
2件・2件
すごい力量のレビューありがとうございました。心を締められたような切なさ、そんな感想をお持ちいただけたのは作者冥利です。クライマックスとは別に読者の方が納得する着地点を置きたいと思っていますが、短編の最後の1ページはいつも悩みます。読み専とのことですが、しっかりした文章も書かれていて素晴らしいです。これからもよろしくお願いします!
1件1件
ご返信ありがとうございますっ! 感激です。 先程、"X"(旧Twitter)でも作品の紹介をさせていただきました。 ほんとに素敵な小説でした。 読ませていただき、感謝です。
1件

/1ページ

1件